工場屋上の漏水を応急処置
工場の建物は、経年劣化や天候の影響で屋根・屋上からの漏水が発生しやすくなります。
今回は、工場建物の屋上における漏水の応急処置として、ウレタン防水塗装工事を実施しました。
ウレタン防水は、短期間で施工可能なうえ、高い防水性能を発揮し、工場などの大規模施設にも適用できます。
雨漏り対策は早めが肝心
工場の屋根・屋上の漏水は、設備や製品の損傷につながる可能性があり、放置すると修繕コストが大幅に上昇することもあります。
今回のようなウレタン防水塗装による応急処置は、迅速かつ効果的に漏水を防ぎ、短期間で施工が完了するメリットがあります。
「最近、屋上から雨漏りが発生している…」
「工場の防水工事をどのタイミングで実施すべきか迷っている…」
そんな工場長様、経営者様は、お気軽にご相談ください。
専門スタッフが現場を調査し、最適な防水工法をご提案いたします。
施工工程を7ステップで解説
ここからは、実際の施工工程を7ステップで解説します。
1. 既設塗料をサンダーを用いて除去
屋上表面の古い塗料や劣化した防水層を、サンダー(研磨機)で除去しました。防水塗装を長持ちさせるためには、古い塗膜をしっかり削り落とし、下地を整えることがとても重要です。弊社は下地処理が一番大切な工程と考えております。

2. 高圧洗浄機にて洗浄清掃
サンダーで削った粉塵やゴミを、高圧洗浄機で洗い流し、屋上全体を清潔な状態にしました。汚れが残っていると防水材の密着が悪くなるため、この工程は欠かせません。

3. 防水材の密着力を高める為、全面にプライマーを塗布
防水材をしっかり密着させるため、専用のプライマーを屋上全体に塗布しました。プライマーは、防水材が下地としっかり結合するための接着剤のような役割を果たします。

4. 立上り部は補強メッシュを貼り付け
屋上の立ち上がり部分は、雨水が溜まりやすく、施工の弱点になりがちです。そのため、補強メッシュを貼り付けて剥離や割れを防ぎ、防水効果を高めました。

5. ウレタンシーリング材による下地補修
ウレタンシーリング材で、穴が開いている部分や、異なる材質が接合されている箇所に対し、下地補修として充填します。こういった箇所は、今後漏水が起きる可能性が高い箇所になりますので、細かな充填補修作業を行うことで、高い防水効果を発揮することができます。

6. ウレタン防水材を2層塗布
防水層のメイン工程として、ウレタン防水材を2層に分けて塗布しました。
1層目をしっかり乾燥させた後、2層目を塗ることで、厚みと耐久性を確保し、防水効果を長持ちさせます。


7. トップコート塗布で仕上げ
最後に、トップコートを塗布し、防水層を紫外線や外的ダメージから保護しました。トップコートを塗ることで、防水層の耐久性がさらに向上し、長期間の防水性能を維持できます。

まとめ
今回の工事は、工場建物の屋上漏水に対する応急処置として、ウレタン防水塗装工事を実施しました。
適切な施工を行うことで、短期間で雨漏りを防ぎ、長期間にわたる防水性能を確保することができます。
今回の施工ポイント
・ 下地処理の徹底(清掃・補修・プライマー塗布)
・ ウレタン防水の2層塗布で耐久性アップ
・ 立ち上がり部の補強メッシュ貼り付けで防水効果向上
・ トップコート塗布で防水層の寿命を延ばす