屋上防水工事で建物を長持ちさせる方法12ステップとは?

ビル 屋上 防水工事 施工事例


屋上の防水工事は、建物の資産価値を守るうえでとても重要なポイントです。適切な手順を踏まずに工事を行うと、後々漏水やひび割れなどのトラブルにつながる可能性があります。今回は、ビル屋上の防水工事における12のステップをわかりやすくまとめました。ぜひ、ビルのオーナー様は参考にしてください。

名古屋で防水工事・漏水調査を行う会社、OFFICE秀丸です。建物診断、アスベスト調査、マンション修繕工事も対応しております。公式ホームページはコチラから →株式会社OFFICE秀丸ホームページ

目次

ステップ1:屋上サッシ廻りシーリング




屋上と隣接するサッシの周辺部は、経年劣化や温度変化により隙間が生じやすい箇所です。雨水が入り込みやすいため、まずはシーリング材でしっかりと隙間を埋める作業からスタートします。

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ステップ2:既設土間目地材を全周にわたり撤去


続いて、屋上床面(土間)の目地部分に既に入っている古い目地材を撤去します。古い材料が残ったままだと、新しいシーリング材の密着が悪くなり、後々の剥離や漏水の原因になるため、丁寧に取り除きます。

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ステップ3:目地材の代わりにシーリング材を充填


撤去後の目地に、新たにシーリング材を充填していきます。適切なシーリング材を使用することで、動きのある目地部分でも追従性が高まり、漏水を防ぐ効果が期待できます。

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ステップ4:既設塗料をサンダーを用いて除去


屋上表面の古い塗料や劣化した塗膜をサンダー(研磨機)で削り落とします。ここでしっかりと下地を整えることで、後の防水層が密着しやすくなり、工事の耐久性が向上します。

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ステップ5:高圧洗浄機にて洗浄清掃


サンダーで削った粉塵や汚れを、高圧洗浄機を使ってきれいに洗い流します。下地が清潔であるほど、防水材やプライマーの密着度が高まり、工事の品質が向上します。

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ステップ6:ポリマーセメント系樹脂モルタルを塗布し、下地処理


洗浄後、ポリマーセメント系樹脂モルタルを塗布して下地を補修します。ひび割れや凹凸がある場合は、ここで平滑にしておくことが大切です。平らな下地は防水層の耐久性を高めます。

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ステップ7:防水材の密着力を高める為、全面にプライマーを塗布


ポリマーセメント系樹脂モルタルの下地が乾いたら、プライマーを全面に塗布します。プライマーは、防水材の密着力を高める重要な役割を果たします。

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ステップ8:通気緩衝シート貼り


プライマーがしっかりと乾燥したら、通気緩衝シートを貼っていきます。屋上の場合、下地に含まれる湿気を逃がす必要があるため、通気緩衝工法が有効です。シートを貼ることで、湿気がこもらず、膨れや剥がれなどの不具合を防ぎます。

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ステップ9:立上り部は補強メッシュを貼り付け


壁との取り合い(立上り部分)は特に雨水が溜まりやすく、施工の弱点になりがちです。そこで補強メッシュを貼り付けることで、防水層のひび割れリスクを軽減し、強度を高めます。

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ステップ10:ウレタン防水材、2層塗布


屋上防水のメイン工程となるのが、ウレタン防水材の2層塗布です。1層目がしっかりと乾燥してから2層目を塗布することで、十分な厚みと耐久性を確保します。ウレタンは軽量で柔軟性があるため、建物の動きにも追従しやすいのが特長です。

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ステップ11:防水層の下の水分を抜く為のステンレス脱気筒を取り付け


ウレタン防水材を塗布した後、ステンレス脱気筒を取り付けます。これは、防水層下に溜まってしまう水分や湿気を排出する装置です。脱気筒を設置することで、防水層の膨れや剥がれを防ぎ、長期的に安定した防水性能を維持できます。

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ステップ12:トップコート塗布


最後に、トップコートを塗布して完成です。トップコートは、防水層を紫外線や劣化から保護し、屋上表面を美観良く仕上げる役割も担います。トップコートまでしっかり施工することで、ウレタン防水の耐久性がさらに向上します。

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まとめ

1. サッシ廻りや目地のシーリング

2. 古い塗膜除去・高圧洗浄・下地補修

3. ウレタン防水の2層塗布

4. 脱気筒の取り付けからトップコートまでしっかり対応

これらの工程を丁寧に行うことで、建物を雨漏りや劣化から守り、資産価値を高めることが可能です。ビルオーナー様は、屋上から始まる建物保護の大切さをぜひご認識いただき、定期的なメンテナンスと適切な改修工事をご検討ください。

ご不明点やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。経験豊富な専門スタッフが現場をしっかり調査し、最適な工法をご提案いたします。

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